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“天命”

             天命

この言葉ほど使用する場所と相手を選ぶ言葉はない。

また、耳にするだけで衝撃が走り体が固まる!

まるで時限爆弾や雷のようだ。

天命という言葉を発する時、天という名で時空を

超えた絶大なる神(?)の存在を、このときばかりは

肯定する。

その天(神?)はいつも自分の正しい運命を決める

存在であると自覚する。(しようとする?)

受け手も発言した相手の真意を測り懸命に

理解に努める。

この言葉はいつも使い手の運命を決するほど

重大な拘束力を持つ。

言葉の受け手は、まるで魔法をかけられたように

その日を境に発した人物の評価を変える。

天命の意味が、今の時代背景および周囲の理解

を超え、歴史的解釈(評価)は後につづけ!

いわんばかりの反社会的かつ斬新な考え方の場合、

言葉が血生臭く、自己犠牲の香りがする。

また、あまりにも常識的発想であれば、自己の

世界を現世にとどめることに執らわれ、自らの

野望をその場で断ちつつ無意識の敗北感に

酔いしれる印象をもつ。

ゆえに他人の評価が心のよりどころとなる。

従って私は天命という言葉の使用と遭遇を

できる限り避けたい!!

重みにより自ら固まりつつ会話を途絶えさせ

言語はこの他に見当たらないからである。

これからも天命と名づけられた言葉は、呪いと

拘束力を持ち、人を鍛え、また運命を享受する

ことを教えながらも時を超える!

これがこの言葉の天命だったのか・・・・(絶句)

えびす・だいこくマラソンを走り終わる。

ゴールのテープを切る直前は目頭が熱くなった。

完走者一人一人にテープを張りゴールさせる

大会関係者の配慮にはいつも頭が下がる。

このテープを切った瞬間、12時間をかけた

競技とともに心と体の格闘が終わる。

海、山、大地、そして大会関係者の方々、ボランティア

の皆様、沿道で声援してくださった方々に心から

感謝を申し上げたい。

あの12時間を思い返す・・・

前半50キロまでは日本海を望みながら2つの

山を乗り越える。

思わず息を呑む絶景続きの美保ガ関、

岬の景観に魅了される。

自分の足で走って、この眺めが

見られてよかった!!

車のスピードではとても味わえない

贅沢な時間がしばらく続いた。

また展望台など、駐車スペースでの景観が

周辺で最も美しい風景でないことを

あらためて考えた。

50キロの中間点辺りで知り合ったランナーは

印象深かった。

その日の彼は、日常の会社経営者という顔(仮面)を

ゲゲゲの鬼太郎の目玉親父の仮面に掛け代えていた

沿道の人、一緒に走るランナーの掛け声すべてに

丁寧に応えつつも、懸命に走る姿は胸を打った。

吸水時にマスクを脱ぎ、そのマスクを搾ると

滝のように汗が流れ落ちていたことを想い出す。

彼のその日、一日の自分に課するテーマは

「マスクを被り続けて完走したる!!」

脱水症状にも打ち克ち、見事完走を遂げた彼とは

レース中に再会の約束をする。

中間点での軽い食事の後は、コース中、最も険しい

山越えが待つ。

その辺りより次第に、足の疲労感が募る。

ウルトラマラソンの本番は60キロから始まる。

よく語られるフレーズである。

ようやく平地にたどりつくと、眼前に宍道湖が現れる。

この先に目指すゴールがある!

しかし疲労からか、湖というよりとてつもない大海原

に見えてしまう。

80キロから90キロまでは疲れもピークを迎える。

完走が次第に見えてくる。すると、心が緩む。

疲労を首謀する真犯人は肉体と精神のいずれか?

と、私のいつものテーマについて考えはじめる。

距離の長いウルトラマラソンでは長時間にわたり

この問いかけが心を支配する。

完走した時に手掛かりがつかめるはず・・・ 

と奮起して走る。

しかし、給水所で滞在する時間は次第に増える。

そこでボランティアの方々より心暖まる激励の言葉

を受ける。

人は、美味しい食事よりも励ましの言葉によって

勇気づけられる! 誠に有り難い。

いよいよクライマックス、最後の10キロにさしかかる。

心を幸福な充実感が支配し始める。

この辺りより、今までの足し算を忘れ引き算とする。

「あと何キロ!!」と刻み始める頃からは

あれほど疲労した足が軽やかに感じてくるから

不思議だ。

やはり自分の肉体は精神の支配下にあるぞ!

ざまを見ろ!!(失礼!)

と、確信するとゴールの出雲大社が見えてきた。

やはり感情を抑えきれず、ただ、ただ興奮していた。

そしてゴールのテープが・・・

先にゴールした同胞から祝福の声を頂く。

上手い!上手すぎる!

ゴールで口にした水は幸福感とともに心と体に染みた。

12時間振りに腰を下ろして見上げた空は雲ひとつなく、

見事に高く澄んでいた。

日本海に沈みゆく夕日を感傷的に眺めつつ、貴重な

経験をした一日を振り返る。

「皆様有難うございました。また来年も

走らせていただきます!」

その時の仮面は、本日度々使用した苦痛を表す

般若の仮面は二度と使いません!

いや出来る限り使うまい!!

大会名のようにえびす顔、それとも

だいこく様マスク(?)にしようか・・・・

考えていると小石につまずいてしまった。

こんな足ではまだまだ、だめだ!

明日から鍛えなおしてやるからな!! (微笑?)

追伸

大会関係者様の誠心誠意のもてなしに心より

感謝申し上げます。

これからもこの素晴らしい大会が続きますよう!

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