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広島ベイマラソン参戦記

11月16日日曜日、5度目になる広島ベイマラソンを無事走り終えた。

前日より天候は雨、一時は雨天のレースも覚悟したが、当日早朝より天気は好転し回復に向う。やはりレースは雨より晴れに越したことはない。雨天に走りたいことを望むランナーは余程の変わり者ではないか、少々風邪が吹こうが寒かろうが天気が良いに越したことはない!(因みに昨年のこの大会では、強風のためグランドの受付用テントが吹き飛んだ。それでも雨よりよい!?)

さて、会場までは車で30分。移動中は当日のレースのイメージや過去に参加したレースの回想をしたりと、充実した時間になる。レース前に聴く音楽も、心が次第に鼓舞するよう心がけている。元気のでる曲はしつこく繰り返したりし聴くこともある。

その日、同じく開催される下関海峡マラソンにエントリーをした友人達のことを想いやった。私が所属するチームのメンバーほとんどがエントリーする。私も出場予定であったが不覚にも突然の締め切りにより断念、希望が叶わなかったことで余計に気にもなった。

下関で走る我らがチームのうち、会長は足底筋の手術後初めての参戦となる。一生走り続けるためだけを理由に自らの足にメスを入れる決断をし、大変な手術を乗り越えてこの大会に臨む。その勇気ある決断と、走りに対する熱い想いに心から敬意を表し、是が非でも完走してもらいたいと祈る。

また、メンバーで2年前に見事、癌を克服したトライアスリートの友人も退院後初のフルマラソンとなる。しっかりと照準を合わせてきた様子だが、フルマラソンはいかにも長丁場。なんとか走り抜き、自身の目標でもあるその後のロングトライアスロンにつなげてもらいたい。

他のチームのメンバーも仕事の忙しい中、自ら工夫して練習時間を作りこの日に備えていたことであろう。それも殺人的??ともいえる練習量を自らに強要して日々頑張っている。是非ともそれぞれの目標に近い成果を出して欲しい!

また直前の交通事故で腰を痛めて出場が危ぶまれた地元の走友も元気に駆けつけていることだろう。皆の気持ちが通じたか、雨が降った朝の天気が嘘であるかのように日差しがでてきた空を見上げ、これら友人を含めた全ての参加選手の無事を祈った。

我がチームの会長の口癖である。

「スタートラインに並ぶだけで勝利者と称される。」

まさに至言である。人それぞれの苦労を乗り越えた上で、スタートラインに並ぶ。練習に練習を重ねて42キロを完走できるコンディションに整え果敢に挑戦する。全てに意義深く、また尊い経験であることに感じる。

さて、出走1時間30分前に到着した自分であるが、会場のグランドの端に腰を下ろすと横でゼッケンをつけるため着替えをしている大人しそうな人がいた。似たような年齢でもあり、早速?話しかけた。お互いに一人での参加なのですぐに打ち解ける。

照れくさそうな笑顔が印象的なこの人は、地元自動車メーカーの社員であった。マラソンを始めて2年、動機はメタボ対策という。、この2年間で体重を16キロ落としたというから凄い!今回の目標はどうしても4時間を切りたいとのこと。私が話したくなるような質問を次々としてくれるので、ついつい調子に乗って語っている?といつの間にか出走20分前になっていた。

あわててその辺りをアップするが、フルマラソンは最初の5キロをアップと位置づけているためそれほど真剣に動き回らない。いつものカロリー補給のジェル飲料を吸い込みいざ出陣。(10年前はおにぎりであった!)寒さは左程感じられず湿気もそれほど高くない。出走前は気温約14℃、湿度70%程度であっただろうか。

さて、スタートラインに並ぶ。

この大会は民間の陸上競技用グランドをスタートとゴールとしている。そこから広島湾を望み海岸線を片道2.5キロ、一周5キロのコースを8周する周回コースである。海沿いのため、時折吹き付ける突風がこのコースの自慢?でもある。

号砲とともにスタート!

トラックを1キロ程度周回する。普段走りなれていないせいか、走りやすいのに加えて観客席の応援があるためなのか皆が短距離走のようなハイスピードで走る。ここは辛抱、いや、我慢である!

本日の目標は1キロ4分30秒のイーブンペースで最後まで走りきることである。すると自己ベストがみえてくる。

とはいえ、ついつい調子にのって1キロ4分で入ってしまい直ぐに反省!それから修正にかかる。このスタート間もない頃の周囲の顔ぶれは刻々と変わる。500人を超える集団がそれぞれの自分のペースになるには、やはり5キロ(1周)は要するのであろう。5キロ辺りまでの自分はといえば、のらりくらりと人を眺めたり、周囲の景色を楽しむことでようやく同じペースを刻むことができた。

穏やかな海のところどころに広島名産、かきを養殖するいかだが浮かんでいる。レース後はこの海のミルク、かきのたっぷり入ったおかゆを腹いっぱい食べれる!ミルクといえばお釈迦様も乳粥により、修行により命さえ危ぶまれた体力低下を補い回復したとか・・・まさにこの地元かきのタップリ入ったおかゆは坂マラソンを走りきったランナーのご褒美となるに違いない!

10キロのスプリットは44分、20キロ通過タイムは1時間30分。我ながら見事なペース配分!

そこまでは疲れが全く見えなかった。やはり3日も断酒すると調子が良い!と都合の好いことばかりを大げさに考える!

レース中にスタート直前まで談笑していたランナーと何度かすれ違う。そのたびにお互い大きく手を上げ挨拶をする。ここが周回コースの良いところでもある。また、知り合いの顔もちらほらあった。ゴール後にゆっくりと話せるので、やはり手を挙げ名前を呼ぶ程度ですれ違う。皆、体力の消耗は極力抑えたいところであろうから・・・

「マラソンに体力の貯金はない。マラソンとは、使用した体力がそのまま消え続けていく消耗戦である!」と指摘するのはマラソン解説でおなじみの金さんの名言。(同感であるが・・)

さて、25キロをすぎた辺りから少し変化があった。体が軽い!!もしかしてペースアップできるかもしれない。今までは抑えすぎていたんだからいけるかも?!

得てしてこう考えた時、落とし穴に陥る確率の方が高い、とは数々の辛酸を舐め続けてきた豊富?なレース経験が教える。

しかし・・・男たるもの出るところは出なければなるまい?自分は進化を遂げているはずである。それほどまで充実した調整をしてきたではないか!と強気が心を支配した。ここであれほど入念に練った計画はいとも簡単に記憶の彼方に放棄してしまった。

いけない。その計画さえ高い目標であることをすっかり忘れていた。ランナーズハイ。脳下垂体から供給されるエンドルフィンが体を優しく包み込み、しばらく疲れを麻痺させるあのめくるめく理想の時間は、期待するほど長くは続かなかった。

30キロのスプリットは予定より2分早い2時間13分で通過。しかし、33キロから34キロ辺りから疲労の色が見え始めた。

心拍数が上がり始め、足に乳酸がじわりじわりとたまるのが分かる。ペースダウンを余儀なくされる。

35キロで2時間38分。そこからの5キロは精細を欠く走りとなった。1キロ6分程度であったか。周回するランナー数人に気持ちよく追い抜かれる。

ここで頭のダメージにより疲れが頂点に!!競技者との競り合いではなく、追いつかれて抜かれることにより自分のスピードが遅くなっていることを確認、これを脳に指令を与えることがダメージの原因となり疲労を確実なものとするようだ。

エイドでしっかりとバナナと飴を補給する。ガス欠ではなかった様子で、それほど好転の兆しはなかったが、飴を噛むと甘さが口の中に広がりとても幸福な気分になれた。やはりここは子供の頃に渇望した食べ物である。理由はここにある??

最後の2キロはようやくスピードが回復してきた。勿論、目の前のにんじんが次第に大きくなり、本物に見えてきたからに違いない。また、この体力の消耗を出来る限り早く食い止めたい!食い止めなければそろそろ走れなくなるかも??との自衛の心理が働く。そんなこともあわせ総じてランナーはゴール前に限りペースをあげる。

(では、プロは一体どう考えるか?ここら辺りの考え方も、ファンランナーとプロとの違いがでるところではないかと考えてみたくなる。)

いよいよ競技場内のトラックに入る。この大会は毎回、「負けないで」の曲がエンドレスで流れる。「負けないでもう少し、ゴールはそばにあるわ♪」このマラソン定番ソングが次第に耳に大きく広がるようになる。(会場に長く居ると、数日間はこの曲の耳鳴りがする?)

それにつれアーチ型のゴールが見えてくる。勢いでトラックを一周しゴール!!

時計を見ると予定より7分遅れていたが、ゴールした悦びのほうが大きく、満足感が心を支配した。

その場にヘナヘナと座り込んでいると、ボランティアの女性がスポーツ飲料とヨーグルトを運んでくれる。(実はヨーグルト苦手なんです!とは言えず感謝の気持ちで流し込む。後からいつもおなかが緩み○○○に駆け込む)

横に倒れこんでいる2.3人のランナーにお疲れさん!と声を掛ける。

皆、眉間にシワを寄せながら笑っている。心地よさと体の疲労のアンバランスが奇妙に表情に伝わり滑稽!!思わず笑えてしまう。また自分の表情が気になる?

その後、着替えを済ませ食べたかき鍋(かゆ)は絶品であった。すきっ腹と完走した充実感とともにお腹に流し込んだ3杯のかゆ。しかしよく食べられるものだと感心もした。

今回は順位で38番上がって総合で43位、タイムで9分短縮。自己ベストにあと2分及ばずであったが、なんとなくまとめたところで良しとしたい。

夜は、下関を無事走り終えた走友と飲み放題の焼き鳥屋。こちらの方は不調知らず、快調なペース配分で次から次にジョッキを重ねた。旨かった!

次回は今年のメインレースである防府読売マラソン。自己ベストを目指して頑張るぞ!!

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