2013年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 2011年12月 | トップページ | 2012年5月 »

第8回くすのきカントリーマラソン参戦日記

真冬並みの寒波に、気分も自然に引き締まる。

フロントガラスに張り付いた氷をお湯で解かし終えると、単身車に乗り込む。

本日のマラソン道場?は150Km離れた山口県宇部市楠木町。

この大会は今年で8年目を迎える。

惹きつけられるほどの魅力を感じ、7度目の出場となる。

近頃盛んに大都市で開催される、仮想大会&ファッションショーの集いとは趣きが異なる。

日本の原風景ともいえる田舎の風景を、全コースに渡り満喫できる。

おまけに湖畔をめぐり、里山を縫うように走るコースは変化に富んで心地がよい!

そんな大会であるが、2年前まではフルマラソンで500名程度の規模であった。

しかし、今回の参加者は1000名を越えた。

空前のマラソンブームは、本州最果ての田舎町まで浸透してきたようだ。

さて、レースの条件のうち、体調に次ぐ要因は何といっても天気であろう。

期待を持てば結果、空しく裏切られることがあまりに多い。それが自然である。

当日の天候は‘風のち風、ところによらず風!’

それ以上に当てはまる言葉が見当たらない、そんな一日であった。

さて、レースを振り返る。

その日の設定は1キロ425秒。

このタイムで最後まで走り切れば、ひとまず自己ベストが狙える。

2月に走った大島サザン瀬戸ハーフと、とびしまマラソンハーフの出来からみれば、妥当なところかと判断した。

それにしてもアップダウンの激しい、タフなコース設定である。

しかし、7度も走ると体が覚えているというもの、坂の傾斜も自然に反応する。

15キロを過ぎ、後ろにいたランナーが横に並び私に向かって一言。

「ずっと着いていましたが、見事なピッチ走ですね-」と、先輩ランナーを立てる。

年齢は30歳半ばか、腕には大きなGPS搭載の腕時計を巻きつけている。

私の本日の設定タイムを伝えると、またまた一言。

「驚いた!時計以上に正確に刻んでいますねぇ-

最近はといえば、GPS搭載時計をペースメーカーとして、レースにも使用する人が増えた。

そうしたランナー達はモチベーションの向上に加え、タイムも切り上がっている印象が強い。

「マラソンのペースは練習により体に叩き込め!体内時計が理想だ!!」

そう言いつつも、パソコン操作を苦手とする自分にとって、うらやましい限りである。

さて、スタートからゴールまでは、ずっと風に悩まされた。

42キロのうち、フォローの風をほとんど感じることはなかった。

時折吹き付ける突風は、体をくの字に折り曲げなければ前に進まぬほどでもあった。

「この風は容赦なく体力を奪うぞ。」

予定どおり25キロ地点でゲルの補給食を摂る。

燃費が悪くなったと感じる今日この頃、補給食はフルマラソンに欠かせぬ友、必須のアイテムである。

レース終了間際のハンガーノックほど後味の悪いものはない!

最後の上り坂となる33キロ地点まで、何とか自己設定ペースをクリアした。

高低差80メートルあるアップダウンの続くコースも、これより一転してフラットなコースを辿る。

丁度そのころから、足の運びが悪くなった。

追い風に拘わらず、ペースを落とさず激坂に突進したためだろう。

そこで、併走してきたGPS搭載ランナーに向かって自らを奮い立たす意味もあり、気合の一言。

「さあ、ここからが本番、いくぞ!ガーミン??」

(彼からはレース後名前を聞いたが、失礼なことに忘れてしまった。北九州在住のラテン系ランナーさん。来年もお会いしましょうよ!)

「まじっすかー。それでは私の背中を見失わないようにして下さいね。」

彼は明るく言い放った後、見事なペースアップによりグングンと先を走り出す。

「やはり、持ちタイムで私を2分上回るだけあるなー」

冷静な判断を下すも、必死に追いかける私。

掛け声に反応した彼は、脅威のペースで視界から遠ざかる。

しばらく一人で走っていると、いつもの場所でいつもの二人が待ってくれていた。

毎年応援に駆けつけてくれる、腹氏夫妻である。

視界一杯に腹氏の姿が拡がると、胸が詰まる想いがした。

「まーさん。がんばれ!!」

カメラで私を激写、その後は車から追いかけての声援に感謝!

「忙しいところ、今年も有難う!」

しばらくして、“残り3キロの看板が目に入る。

その時、この距離表示が妙に心に引っ掛かることとなる。

良い状態であれば「たったの3キロ、たとえ心肺がつぶれようがここはスパート!」

きっとそう考える。また、体も反応する。

しかし、その日は違っていた。

失速。。。。

ペースで520秒程度まで落ち、後続ランナーにも抜かれ始める。

「もう力の限界。先を走るランナーは皆、実力者ばかりだ。自分もこのまま力を出し切ろう」

最後の力を尽くして、ようやくゴールした。

その後の数分間は、貧血のため目の前が見えなくなっていた。

しばらくフェンスに倒れこむようにしゃがみこんでいた。

そのままの姿勢でじっと回復を待つ。

ようやく血の気が戻り始めると、今度は肌寒さを感じていた。

「今日は風が味方しなかったようだな」

記録でいえば自己5番目。しかし粘り抜いたところを評価すると、まずまずの印象に終わった。

強風に煽られ、テントの屋根が吹き飛ぶ中、参加賞のししなべに舌鼓を打つ。

空腹を満たし終えると、急ぎ道場を後にする。

駐車場に向かうまでの道のりで、絶えず笑顔とさわやかな挨拶を贈ってくれたボランティアさんに、再び心温まる想いがした。厚く感謝! 

« 2011年12月 | トップページ | 2012年5月 »